前から伊勢神宮参拝に行こうと思っていても、なかなか実行できずいたが6月23日は小生75歳の節目、後期高齢者入りでこれはいい機会だと思い、急きょ茨城空港発着の伊勢・奈良の3日間の記念旅行に出掛けた。
そのために今までガラケーだったが旅行中にいろいろ調べることがあるだろうと思いさっそく、スマホを買い求めた。そうは言ってもホテルだけは事前に確保しておかねばならぬと思い、家内に任せ1日目は梅田の「大阪第一ホテル」、2日目は「伊勢シティホテルアネックス」予約をとっておいてくれた。
それ以外は全工程をタブレットに頼り地図や時刻表とにらめっこしながらぶっつけ本番の旅だった。さて、茨城空港の神戸行きに12時05分ころ出発、1時20分にはもう神戸空港だ。そこからポートライナー約20分で三宮に行き、阪神電鉄の梅田駅までおおよそ1時間で梅田駅の地下街。大勢の人々で混雑していた。ホテルは歩いて2~3分のところにあり、丸いビルですぐにわかった。チェックインを済ませたあと、まだ明るいので繁華街、道頓堀に行くことにした。道頓堀も大勢の人でごった返し何やら聞こえてくるのは東南アジア系の言葉。
とにかく外国人が多いのにはびっくり。長い列を作っているお店があったので覗いてみるとタコ焼きやさん。
皆さん買って歩きながら食べていました。近辺を散策したのでもう十分と思い次はタクシーで大阪城に向かった。
話し好きの運転手さんと世間話をしている間にもう大阪城入口に到着。さすがに大阪城は静粛につつまれ雄大な城を眺めていると落ち着いたような気がした。
昔の人は良くもこんなにも立派な城を築いたなあと感心しつつ、特に堀の広さと石垣の大きな石には目を見張りました。約1時間散策したあとあたりも暗くなってきたので、タクシーでホテルに帰り今日の予定は無事こなすことが出来た。お蔭で今夜はぐっすり眠れそうだ。明日は早く伊勢に行くことにした。(続く)
“後期高齢記念の伊勢神宮参拝” (2)村上博靱 (E33)
二日目は伊勢に行くため早く起き、環状線で鶴橋に出てそこから伊勢方面の近鉄特急に乗った。所用時間約2時間。伊勢神宮駅を降りると外宮の鳥居がすぐそこに見えた。入口のお土産さんの2階で「おかゆ御膳」を食べたあと、鳥居をくぐりいざ参拝が始まる。
実は伊勢神宮には今迄2回来たが、本宮は「感謝の気持ちを参拝」して個人の「欲望、願いごとは」は別宮で参拝
する事を初めて知りました。今回の参拝の本命は内宮だったので、外宮はそこそこ切り上げ路線バスで内宮に向かった。20分くらいで到着し、外宮に比べ多くの参拝客が本宮に向かう姿を見ることが出来た。
大きな鳥居の前で写真を撮り右に曲がり歩き出して数分、後ろから規則正しく迫ってくる足音で振り返ると、なんと2列に並んだ高校生だった。無駄口は一切利かず、ただもくもくと歩いている長蛇の列にちょっと驚いた。
行儀がいいなあ感心し、どこの生徒か気になったので一緒に歩きながら話かけてみた。「どこの学生さんですか」「皇学館高校です」「何人くらいいるんですか」「全校生徒1,100人できました」「年に2回ここに来て参拝しています」との返事だった。
引卒の先生がたも黒のスーツで身を固め列の所々に付き添って歩いていた。そう言えば私も黒か白を羽織って来なければとその時気付いた。後で調べたらすぐ近くの神道系の由緒ある「皇學館高校」であることがわかった。
歩くこと十数分、階段を上り切ったところが参拝の場所だ。学生達は整列し、本宮に向かって参拝する姿は壮観というか威容にも感じた。
全員で柏手を打つ音色はぴったり合って静寂な社に響きわたり消えた。私たちも参拝が終わり帰路の途中、報道関係のカメラマンが一か所に陣取り、今から始まる催事の撮影に備えていたので足を止めた。その祭りというのは伊勢神宮祭主の参拝であることが後で解かった。その間一般参拝者の歩行も禁止され、決められた場所で祭主の列を見送りすることになった。めったにない二つの出来事に偶然にも接することが出来て良かったと思いました。
内宮の近くのお土産さんがある「おかげ横丁」で腹こしらえして、そのあとタクシーで二見浦に向かった。
二見興玉神社の夫婦岩を参拝したあと、近くのお土産さんでタクシーを呼び二見が浦駅まで行き、JR参宮線でホテルのある伊勢市に戻ってきました。ホテルは近鉄伊勢駅から徒歩3分くらいのところにあったが、周囲にはお店もない閑散とした町だった。明日は奈良だ。(続く)