「スーパー甲府工業」構想実現にまい進     2009年投稿   校長  土橋英俊               戻り
 平成 19年度甲府工業高等学校同窓会総会の開催を心か らお祝い申し上げます。
同窓会の皆様方には平素より本校教育活動の充実、発展のために多大なご支援、ご協力を頂いてお りますことに衷心より感謝と御礼を申し上げる次第でございます。
特に昨年夏の甲子園大会への野球部の出場に際しましては物心両面にわたるご支援を頂き誠にありがとうございました。 職員生徒とともに深く感謝申し上げる次第でございます。
今年は本校創立 90周年を迎える記念すべき年に当たります。
奇しくもその年を迎えた今年1 月、本校初代校長の高橋栄五郎先生の孫にあたる新潟医療福祉大学の高橋栄明学長のご来校を得 て、初代校長先生の工業 (当 時は工芸)教育にかける情熱がひしひしと伝わるようなお話をお伺いする機会に恵まれました。
大正初期、職人に学問は不要だという風潮の中で、「これか らの時代に 必要なのは、学問と教育だ」という強い信念の元に甲府工芸学校を立ち上げたとのことであります。
そして、先生は創成期につきものの大変なご苦労をなされながら、「誠実に、熱心に、学業に励め」、「努力すれば必ず報われる」という教えのもとに、我が甲府工業高等学校の揺るぎない礎を築いた わけであります。
その後本校は、「市立甲府工芸学校」「市立甲府工業学校」「県立甲府工業学校」「県立甲府工業高 等学校」と激動の時代をダイナミックに変遷を重ねながら、県内外はもとより海外も含めて活躍する多くの人材を輩出してまいりました。
その間、強固な芯として本校を支えてきたのが初代高橋校長の熱い思いであり、そ してそれを受け継いで頑張ってきた歴代職員、生徒の方々の努力であろうかと思います。
現在本校では、そのような先人の思いや業績を受け継ぎ、さらに発展させるべくスーパー・テク ニカル・ハイスクール(通称 ;スーパー甲府工業)構想を立ち上げ、学習面、スポーツ面、文化面等それぞれの分野で全国 トップレベルを目指す学校づくりに取り組んでいるところであります。在校 生達もその「スーパー甲府工業」を目指して本当によく頑張ってくれているわけでありまして、昨年はまず、野球部が春の大会で準優勝し、関東大会出場を勝ち取 り、それに続いて高校総体では見事5連覇を成し遂げるなど、素晴らしい活躍をしてくれました。
その勢いで、多くの運動部が関 東大会やインターハイ出場を果たし、その中で弓道部は関東優勝を達成するなど頑張ってくれました。さらに、野球部も県内の球史に残るような決勝戦を制して、見事に年ぶりの夏の甲子園出場を成し遂げたわけであります。
そのほか学琴局関係でも,写真部の全国総文祭への出場や放送 部の全国大会出場、吹奏楽部の関東大会出場など、大変頑張ってくれました。
また各科に関わるコンテストなどでの入賞や資格取得、さらには生徒の進路につきましても、大いに満足できる結果を残すことができました。
社会の変化に伴い、様々な改革が進められてきておりますが、昨年12月に教育基本法が改正 され、さらに本年1月には教育再生会議の答申が出されるなど、教育界も大きく動きつつあります。
そのような中で本校においては、初代校長の思いや中興の祖 と言われております古屋一雄校長の教えである「技術者となる前に人間となれ」の信条を不易な理念 として工業教育に取り組んでいるところであり、今後もこれらを本校教育のバックボーンとして位置づけ頑張っていきたいと考えております。
本校創立 90周年を迎えて、同窓会のますますのご発展と会員の皆様方のご健勝・ご活躍をご祈念申し上げ、挨拶とさせていただきます。
 
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